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 ETFの概要
Last Updated: 2009.07.30
1、ETF商品について

ETFとはExchange Traded Funds、中国語では「指数股票型証券投資信託基金(株価指数連動型投資信託)」、略して「指数股票型基金」といいます。ETFは指数を証券化したものです。指数は株価の変動動向をはかる指標なので、指数を証券化するということは、投資家は従来の方法で直接、現物株バスケットに投資するのではなく、指数の対象銘柄の権益を表章する受益証券を保有することにより間接的に投資することです。簡単に言えば、ETFは証券取引所における売買の一種で、投資家に指数で表わされるファンドに参加してもらい、ETFファンドは指数と同じ銘柄を保有し、比較的単価の低い投資単位に分割、受益証券を発行するものです。

2、ETF商品の特徴

一、パッシブ運用により、指数リターン率を追求します

ETF業者は、従来証券市場の株価の上下を示すものである指数を、流動性のある資本証券化し、指数構成銘柄の管理は専業機関が行い、指数の変動による損益が受益証券価値の上下に直接反映されます。投資家はETFを購入することによって指数の成績を追い、指数の変動損益に連動するリターンを得ることができます。一般のファンドがアクティブ運用を目的としているのと異なり、指数と同様のパフォーマンスを目指します。「パッシブ運用」では、連動する指数構成銘柄の内容と構成率の変更により、ポートフォリオの内容または比率を調整するだけです。

二、独特な現物株による設定/交換のメカニズムにより、市場価格を純資産価値に近づけます

ETFのモデルは指数を証券化したもので、その原資産は対象指数を構成する現物株バスケットです。ETFの「現物株の設定」は現物株バスケットをもって「一定数量」のETFと交換し、反対に「現物株の交換」は「一定数量」のETFをもって現物株バスケットを取得することです。「一定数量」とは、設定と交換を行う最小単位であり、「受益権口数」といいます。ETFの発行者は受益権口数を決め、毎日PCF(ポートフォリオ・コンポジション・ファイル)を発表します。設定、交換はこの口数またはその整数倍でのみ行うことができ、現物株の形で、大口の数量で、指定参加者である証券会社(Participating Dealer;PD)を通じてのみ行うことができます。

ETFは、独特な現物株による設定、交換のメカニズムにより、割高や割安の状況を減らすことができます。設定の手続についていえば、ETFの取引市場での価格が純資産価値(NVA)より割高なとき、機関投資家は取引市場で現物株を買ってETFを売り、手持ちの現物株バスケットで発行市場においてETFの追加設定を行い、T日におけるETF売却代金と現物株の買付代金の差額で裁定利益をあげることができます。このため、機関投資家が取引市場でETFを売る動きによってETFの価格は下げられ、割高の余地が縮まり、間接的にETFの市場価格と純資産価値の差を小さくすることになるのです。

反対に、交換の手続では、ETFの取引市場での市場価格が純資産価値より割安なとき、機関投資家は取引市場でETFを買付け、同時に現物株バスケットを売り、買付けたETFをもって発行市場において交換を行い、現物株バスケットを売ることで決済することができます。この裁定取引により、発行市場でのETFの価格は機関投資家の裁定買いにより上がり、ETFの市場価格は純資産価値に近づき、ETFの市場価格と純資産価値の差がゼロに近づくと機関投資家の裁定取引は利益がゼロになるので止まります。このように、市場での裁定取引がETFの市場価格と純資産価値を近づける役割を果たしているのです。

上記の設定、交換の手順、ETF価格と純資産価値の関係を図で示すと、次のようになります。


三、株式とインデックス・ファンドの特色を併せ持つ商品です

一般的に、株式とクローズドエンド型ファンドは取引市場の取引を主としており、オープンエンド型ファンドは発行市場でファンド会社と直接、純資産価値をもとに注文と買戻しを行います。ETFは発行市場と取引市場が同時に存在し、株式とオープンエンド型インデックス・ファンドの特徴を併せ持つ商品です。ETFと株式の似ているところは、取引所で上場売買できること、また信用取引の対象となるところです。他方で、ETFの設定、交換の手続は、オープンエンド型ファンドの注文と買戻しの手続に似ていますが、通常は現金による設定、交換は認められず、大口の、現物株による設定と交換の手続となっています。運用費用が従来の株式型ファンドより安い点も、投資家に歓迎されている理由です。