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ご挨拶

1980年代中頃から、台湾企業は生き残りをかけて、人件費や土地取得コストの低い海外の地域にシフトしてきました。タネをまき土を耕し、今では利益を収穫する段階に入っており、これらの台湾企業はグローバル競争のなかで優勢を勝ち取るため、積極的に規模を拡大し産業の版図を広げています。台湾政府は、海外での事業に成功した企業の多元的な発展と企業力強化を支援するため、さまざまな台湾企業の台湾回帰政策、優遇政策を制定しており、台湾証券取引所も政府の政策に積極的に協力して、優良企業の台湾投資、資本市場の規模拡大を図っています。

台湾は地理的に東アジアの枢軸で、地域的、地縁的な優勢を有し、また質の高い人材資源を抱え、高い研究開発能力と充分な資金供給があります。産業の内容が豊富で多様であり、川上産業から川下産業まで揃った産業集落を形成しています。これらが金融サービス業の発展の強力な後ろ盾となっているため、資本市場の流動性、収益性、株価が高く、香港・シンガポール・韓国等の近隣市場と比べて競争力があります。

台湾証券取引所は長年、新コンセプト、新技術、新商品の開発に努めるとともに、公平、効率的、安全な取引環境の創出に務めてまいりました。今後も政府の政策にあわせて、わが国の証券市場が標準化・効率化・国際化の新時代に進むよう導いてまいります。台湾証券取引所は、台湾資本市場の法制環境の改善に努め、台湾資本市場を優良企業の上場の場とし、国内外から投資家を集め、事業の成果を共に享受してwin-winの局面をつくるため、今後もいっそう努力してまいります。

台湾行政院が海外企業の台湾での上場推進計画を打ち出しているのにあわせて、台湾証券取引所のサイトでは「外国企業の台湾でのプライマリー上場」のコーナーを設け、台湾資本市場の優勢、外国企業の台湾上場推進計画を紹介しており、海外の優良企業に台湾資本市場への認識を深めていただきたいと考えております。また中国語版・英語版による外国企業台湾上場のためのガイドブックを作成しています。ガイドブックには最新法規の改正対照表、関連法規と解釈、外国企業の台湾上場でよくある質問、上場前の準備作業、上場要件、上場の手順、開業手続、上場後の法令遵守、上場申請にあたってのQ&A等を掲載しております。また会計士事務所に依頼して、外国企業が台湾で上場する場合の台湾での税金に対する疑問点やご提案のレポートも作成しており、ダウンロードして閲覧していただくことができます。海外の優良企業と台湾企業が台湾で上場する際の参考となる参考資料を提供することで、企業が多元的な発展を遂げ企業力を強化し、わが国の資本市場の幅が広がっていくことを期待しております。

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